おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2023/03/06(月) 06:30 | カリキュラム?何それおいしいの? |
2種類あります。どちらが好き?
●●●●●●おしらせ●●●●●●
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正直に言います。傑作です。
●●●●おしらせここまで●●●●
おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお届けします。
汐見稔幸氏(日本保育学会会長など歴任)の話、今回で最後にしましょう。
ここまでの復習は、例えば
↑
このあたりの投稿をご覧ください。
とはいえ、汐見講座のまとめとしては、もうこれだけ覚えればOK。
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意欲こそが子供を発達させる
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「やりたい!」気持ちだけが前頭前野を働かせ、発達させる。
幼児期こそが発達の黄金時代。
世界は幼児教育重視の流れ。
すると、次は「どんな保育(幼児教育)がいいの?」が気になりますね。
今日はこれを短くお話ししましょう。
保育の質を決める要素は複雑ですが、汐見先生が講座で話したのは
「カリキュラム」(の質)。
カリキュラムの定義は複雑ですが、ここでは
「子供が経験すること」
として話を進めますね。
カリキュラム=【時間割】と考えられがちですが、これは明らかな誤解。
カリキュラム=【子供が経験すること】と覚えてください。
現在、多くの幼児教育組織(幼稚園、保育所)で普及しているのは
「系統カリキュラム」。
系統カリキュラムを実践レベルで見ると、例えばこうなります。
↓
_________________
今年は漢字を○○○コ学習する、と法令で定められている
↓
4月は○○コ、5月は○○コ…、とあらかじめ予定を組んでおく
↓
予定を日割りする。つまり、その日に何を学習するかすでに決まっている
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ちょっと乱暴なまとめ方ですけど。
小学校はもちろん、幼稚園(保育所)でもよく見られる関わり方ですよね。
「今日は○○遊びをする」と決まっている状態で一日が始まるわけです。
先ほど「カリキュラムは時間割ではありませんよ~」と言いましたが…
系統カリキュラムの考え方では、カリキュラムとはまさに時間割。
汐見先生はここに異議を申し立てます。
「何を学ぶか大人が先に決めてしまう…、それで子供は伸びるの?」と。
では、どうするか?
系統カリキュラムに対して「経験カリキュラム」という立場があります。
汐見先生の言葉を借り、実際の場面を描くとこのようになるでしょう。
↓
_________________
ある日の保育で、Aちゃんが○○して△△な気持ちを感じた
↓
翌日の生活では◇◇したがるのでは?☆☆な経験が必要なのでは?
↓
(必要な援助ができるよう備える)
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長くなるので詳細は割愛しますが、フランスのフレネーでは小学校でも経験カリキュラムが実践されているとか。
オランダでもこの考え方で小学校が作られている(補助金が出る)そうですし。
ましてや幼稚園(保育所)で「系統カリキュラム」を行うなど…
絶望的に時代遅れであり、人間の心の仕組みを愚かなほど誤解しています。
さて、「どんな保育(幼児教育)がいいの?」を考えてきました。
◎系統カリキュラム(大人が遊びを計画してしまう生活)は危険
◎経験カリキュラム(「やりたい!」から生活が始まること)がいい
という汐見先生の警告が伝われば嬉しく思います。
もちろん個人的にも賛成です。
ここ2週間ほどに渡って言い続けてきた主張を、最後にもう一度。
↓
_____________
意欲こそが子供を発達させる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
子供のためを考えるなら、もう答えはハッキリしているんですよね。
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