おにわ通信 バックナンバー
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2025/06/18(水) 06:30 | これ↓古いですか? |
◇◆◇◆◇おしらせ◇◆◇◆
保育見学会 7/9(水)
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◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
(水曜担当:あめちょこ)
おはようございます。
あめちょこです。
前回の話に引き続き、『母の友』の内容からになります。
『母の友』昨年12月号は「「母」のこれから」というテーマでした。
巻頭には、著名な心理学者である女性研究者とエッセイストとの対談。
『母性愛神話の罠』の著書である、大日向雅美さんとエッセイストで『母の友』にて「母の冒険」というエッセイを寄稿されている小林エリカさんとの対談です。
「母性愛神話(※)とむきあってこられた心理学者の大日向雅美さん。
※すべての女性には「母性愛」があらかじめ備わっていて、子を産めば誰でも子育てができるといった「思い込み」と説明される
と紹介されています。
著書は2000年に出版され、2015年に増補版が出版されています。
1970年代、赤ちゃんがコインロッカーに捨てられるという痛ましい事件は、母親ばかりが責められ、父親は一切でてこないことに、おかしいなと思ったのだそう。
どうして母だけが責められるのか。
母ばかりがバッシングを浴びるということを疑問に思ったとのこと。
それを契機に、母親の育児ストレスや育児不安の研究に取り組まれた大日向さん。
1970年代は、母が子育てをするというのが当たり前でした。
エッセイストの小林さんは、1970年代後半生まれ。
『母性愛神話の罠』を読んで、自分たちの世代(40代)は、生きやすくなったと思われたことを伝えています。
確かに「子どもを産んだ母には、母性が備わっている」
と決めつけられると、苦しい思いをする人も少なくないのはわかります。
母親ばかりに育児の負担がかかるのは、男女平等、女性の活躍、社会で子育てをする時代と言われる昨今にあっては、時代にそぐわない。
そう考える人が多数であることもわかります。
しかしそこには、
「母と子が日々かかわり、絆が育まれる過程で、母が母になっていく」
ということよりも、
「子育てとは負担が大きい」
という捉え方が前提です。
母となり、子と一心同体になって何か楽しいことに取り組む、その充実感やうれしさ。
そいうことを感じたり考える余裕がないことが多くなると、それはつらいですね。
今の日本は、共働き世帯が圧倒的に多いです。
厚生労働省のホームページ内容や毎年刊行される『厚生労働白書』にもグラフで示されています。
いろんな働き方があるので、グラフを見て一概に解釈できない部分もあります。
子育てをする母や父を支援するシステムづくりは、確かに重要で、行政は真剣に対応してほしい。
しかし、それがサービス化し、だれでも預けられるシステムの構築に偏りすぎてしまうと、
子どもが自分から嬉しい、楽しい、やってみたい、と意欲的に日々の遊びに夢中になる瞬間に親がよりそう、そして喜ぶというのが乏しい親子を増やしてしまうのではないでしょうか。
そこがもったいないと私は思います。
そしてそういう部分は、多くの子どもの不満につながるのではないでしょうか。
3歳以上の子も含まれると思いますが、保育園で子どもと別れるとき、
「ママー!」
「ママがいい!」
と泣き叫ぶ、と松居和さんは、著書『ママがいい!母子分離に拍車をかける保育政策のゆくえ』で伝えています。
Youtubeの番組でも、過剰な母子分離を進めてきた政策に警鐘を鳴らしています。
岡田尊司さんは、著書
『「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち』
のなかで、
「産んでも、自らの手で世話をし抱っこし乳を与えるというかかわりをもたなければ、愛着は育たない。そのことは、子どもにとっても母親にとっても同じである」
と述べています。
「幼い頃に自分が可愛がって育てたかどうかが、愛着形成に影響し、両者の関係を生涯にわたって左右するのである。
愛着は、「育てる」というかかわりの中で育まれるので、幼い頃にしっかりとかかわることがとても大事なのである」。
「愛情をこめて世話をし、可愛がることで、母親だけでなく子どもの脳の中でもオキシトシンの分泌が高まるだけでなく、オキシトシン受容体(オキシトシンがこの受容体に結合して初めて、作用がうまれる)が増えて、安定した愛着形成が促される」
と。
「かわいがる」とか「お世話をする」という具体的な行為は、子どもが嬉しくて安心できることであり、
そして意欲的になにか楽しいことを探して取り組んでみる行動の原動力というか基盤になるということに気付かされます。
高階幼稚園に通うと、その意味がよくわかります。
けれど、女性だって「社会で活躍」する時代でしょう。
いまどき、子育てを母だけに求めるというのはおかしい。
女性が子育てを、という考え方って「近代」以降のことにすぎない。
と言われたこともありますし、そう書いている方もいます。
本当にそうだろうか。
今色々読みながら考えているところです。
たとえそうであっても、我が子と一緒に時間を過ごし、かわいがって、嬉しいとニコニコになることを丁寧にやってみて、そして一緒に考えて遊ぶ時間は「負担」ではないはずです。
もっとこうしたい。
こうすると楽しいかも。
と日常の遊びのなかで母が提案してみたり、今度は我が子が母に提案してくれて、
本当だ、こんなに楽しくなったと感じることができたとき、子どもの成長を感じられると思います。
そういう時間を積み重ねていくと、育児は「負担」ばかりとは言えなくなるのではないでしょうか。
もっと早く気付きたかった。
でもまだまだやることが私にはあると感じているところです。
育児は「負担」「面倒なことばかり」「自分らしくいられない」等々と捉えるのは、そろそろ古いよね。
子どもと私の新たな発見ができるし、家族みんなで大切にしないとね。
そうだよね。
いつでも長く子どもを預かってもらっていたら親子の絆を太くすることの阻害になってしまってもったいないわ。
そうそう、そうよね。
というふうに、こういうことを共有し合える子育ての輪が拡がるといいなと思います。
わりと早めに!
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