おにわ通信 バックナンバー
| 日時 | タイトル |
|---|---|
| 2025/10/29(水) 06:30 | 生活は音と匂いだ |

◇◆◇◆◇おしらせ◇◆◇◆

誕生会 11/7(金)
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◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
(水曜担当:あめちょこ)

おはようございます。
あめちょこです。
最近気になることば
「働く」
に続くのは
「生活」
について。
「生活」とは、ある辞書では
_________________
「生物が生きていて、からだの各部分が活動する(している)こと」
「社会に順応しつつ、何かを考えたり行動したりして生きていきこと」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と書かれていました。
生活とは、季節、土地柄などを感じ、家族や隣人と大切なことを共有して行動することになるでしょうか。
五感を使って誰かと助け合って、同じ目的を目指す。
そういうことが、生きているという実感につながるし、楽しく過ごせることになるのでは、と思っています。
先日、我が子の下校を待ちながら外にいると、近所の高齢のご婦人が話しかけてくれました。
「最近は、こどもがおとなしいね。昔はもっと子どもの声がしたものだよ」とのこと。
子どもの人数が激減しているから仕方ないですし、子どもが外で遊ぶ時間や場所だって限られています。
大きな声や音を出したら苦情がくる。
それを恐れて静かにすることが求められますし。
だから元気な子どもの声は聞こえにくい。
そうかと思えば、子どもたちが公園で遊んでいるのに、「うるさい」と言われることもあったようです。
子どもの声だけでなく、お豆腐やその他、物売りの声などが聞こえなくなりました。
まだある地域はあるのかな。
住宅は密閉性が高まり、雨がふっていることに、ふと外を見て気づく、ということも増えたと思います。
静寂が当たり前で、それがちょっとさみしいと思う人もいれば、少しの音でも耳障りだと思う人もいます。
匂いだってそう。
あ、となりのうちはカレーかな。
ああ、お魚焼いている。サンマかな。
なんか香ばしいにおいだな、焼き芋かな。
そういうふうに想像する、ああ、この匂いをかぐと懐かしいことを思い出すなあとか、そういう余裕もあまりないのか。
インドネシアでの生活では、そういう匂い、音があちこちから聞こえてきました。
苦手な調味料の匂いがするうちの前は、息を止めて素早く通り過ぎたこともありました。
でも生活に慣れてきて、色々食べ物も試してみると、その強烈な匂いの調味料が、この土地の人の慣れ親しんだ食べ物には欠かせないことがわかり、食べてみるとおいしい。
この土地の人がおいしいと感じ、ほっとする気持ちがわかるようになってきたことがあります。
理解するまでに時間がかかることだったんだと思ったのを思い出します。
けれど、今はどこでも、分かりやすいことが「善い」こと、単純でシンプルなことが「善い」ことのなので、そういうのはあまり理解されないかもしれません。
グローバリゼーション
多様性の尊重
バリアフリー
などが重視され、どんなバックグラウンドを持つ人にとっても適応しやすい快適な空間、社会こそが大事という考えが、この20年から30年でゆっくり進んできたと思います。
その恩恵はたくさんあると思います。
けれど、自分以外の人の行動、思いなどに無関心でいても、個人としての自由や快適さが維持できればそれでいいという感覚も蔓延してきたように思います。
個々の土地で育まれた習慣や伝統に基づくことで、手間がかかることや、ややこしさがあるものは、嫌がられるのでしょう。
ましてや国際的な基準からはかけ離れているとみなされることは「ムダ」なとされ、「時代に合わない」と切り捨てられてきたのではないでしょうか。
日本に限らず、世界的にその傾向があることは否めません。
もちろんそれに抗う人たちもいるでしょうけれど。
除夜の鐘が「うるさい」という苦情のために、除夜の鐘をやめるお寺があるそうですね。
お寺であればどこでも大きな鐘があるとは限りません。
戦時中に国に供出したために、境内には大きな鐘がない、というお寺もあります。
除夜の鐘を残しているお寺は、貴重だと思います。
でも、自分がまず休むこと、力を抜いて楽になる時間を確保したい!そう思ったら、除夜の鐘すらもうるさく感じる、そういう人もいるのでしょう。
川越はお芋で有名、ということで、昔からの和菓子に加え、色々の芋スイーツがあふれていますね。
けれど、昔はどこでもやっていた焼き芋をしようよ!という試みは、もはや毛嫌いされるよう。
たき火をしてみんなで暖をとり、ついでに焼き芋もして、あつあつのお芋をみんなで分け合って、それを食べる子どもや大人が集まって楽しむ。
そんなこと言ったって手間がかかる。
煙たいし。
そういう意見の方が多数派なのか。
幼いころ庭先で、空き地で焼き芋して、楽しんだことが懐かしいという思い出がある世代の方々は、子どもたちが楽しむ焼き芋を、文句言わないで、ちょっとの時間なんだから、寛容な気持ちでいてほしいなと、個人的には思います。
生活は生活でも、大人が楽で、五感を鈍らせてもなんとか生きていられる、というような生活ではない生活を心掛けたいところです。
季節や土地柄を大切にしながら、体も心も動かす生活。
時間がないと思わずに、時間をつくって大事にしたい。
それにしても、一日が24時間だけっていうのは短いな。
もっと長ければいいのに。
もう今週末から11月。
除夜の鐘を聞く(うちの近くには除夜に鳴らす鐘のあるお寺がありませんが‥‥)年末は、あっという間にやってきますね。
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