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2025/07/02(水) 06:30 | 分かれていない国 |
◇◆◇◆◇おしらせ◇◆◇◆
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◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
(水曜担当:あめちょこ)
おはようございます。
あめちょこです。
渡辺京二『逝きし世の面影』平凡社(2005年)の一部をご紹介します。
江戸末期から明治初期の頃、
日本に滞在していたお雇い外国人や旅行家たちが描写した記録をもとに、当時の日本の日常が、
彼らから見てどのように映ったのかということが書かれています。
ここでもまたモースをはじめ、他の外国人のことばも紹介されています。
(渡辺2005:394)
日本の子どもは泣かないというのは、訪日欧米人のいわば定説だった。
モースも「赤ん坊が泣き叫ぶのを聞くことはめったになく、私はいままで
のところ、母親が赤ん坊に対して癇癪を起しているのを一度もみていない」と書いている。
イザベラバードも全く同意見だ。
私は日本の子どもたちがとても好きだ。
私はこれまで赤ん坊が泣くのをきいたことがない。子どもが厄介をかけたり、言うことをきかなかったりするのを見たことがない。
英国の母親がおどしたりすかしたりして、子供をいやいや服従させる技術やおどしかたは知られていないようだ。
(渡辺2005:398)
モースがとくに嬉しく思ったのは、祭などの場で、またそれに限らずいろんな場で大人たちが子どもと一緒になって遊ぶことだった。
それに、日本の子どもは一人家に置いていかれることがなかった。
「彼らは母親か、より大きな子供の背中にくくりつけられて、とても愉快に乗り廻し、新鮮な空気を吸い、そして行われつつあるもののすべてを見物する」
(渡辺2005:406)
アーノルドによれば、日本の赤ん坊はおんぶされながら、「あらゆる事柄を目にし、ともにし、農作業、凧揚げ、買物、料理、井戸端会議、洗濯など、まわりで起るあらゆることに参加する。
彼らが四つか五つまで成長するや否や、歓びと混じりあった格別の重々しさと世界知を身に着けるのは、たぶんそうなのだ。
渡辺2005:408-409)
‥‥つまり子どもの主要な遊びの一つには大人のすることの真似があったのである。
グリフィスは言う。
「子供の室内遊戯の多くは、大人の生活の重大な出来事を真似したものにすぎない。
芝居に行ってきた男の子が家に帰ると、有名な役者の真似や、即席で芝居の物真似をする、小さな子の遊びに病気のふりをし、『医者みたいに振舞う』のがある。
おかしくなるほど几帳面に丸薬と粉薬の本物の医者のように、まじめくさって大層らしく振舞い、病人は苦しんで見せる。
食事、茶会、結婚式、葬式までも日本の子供は真似をして遊ぶ」。
つまり日本の子どもは小さな大人なのだった。
羽根つき、凧あげ、独楽廻し、かるたはこどもだけのものではなかった。大人もそれをして子どもとともに遊んだ。
子どもは大人の生活のあらゆる面に参加してなじんでおり、それを遊びとし
て模倣することで、大人の生活のミニチュアを経験するのだった。
大人の干渉から自由な日本の子どもは、その反面大人と深く相互に浸透しあっていたのである。
まだまだ続くのですが、このように、明治時代、日々目にする日本の子どもたちのことをこのように記録していた外国人がいたというのは興味深いことです。
子どもは大人を真似て、のびのびと遊んでいたとのこと。大人も一緒に遊んだ。
高階幼稚園の子ども達のいつもの日常と似ているなあと思いながら読みました。
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