おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2025/06/23(月) 06:30 | お肉は冷蔵庫 |
子育てと就労について。
◇◆◇◆◇おしらせ◇◆◇◆
保育見学会 7/9(水)
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◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお送りします。
子育てと就労の関係について、私の考えを話してみたいと思います。
この話題は2025年6月現在の空気感を掘り下げます。
2015年に「女性活躍推進法」が成立した直後からすでに、
「活躍って、企業で働くことだけ?」
「育児と仕事の両立は不可能」
「家庭の価値が軽視されている」
などの批判もありましたが、ここ数年は「空気」が変わってきました。
このあたりにも触れながら。
私の勤務園へ見学にいらっしゃる方などにはよくお伝えするのですが…
ややデリケートなテーマなので、不特定多数に話す機会は少ないです。
デリケートというか、個別の事情で選ぶ行動が変わりやすいというか。
まず、子育てと就労に関して、私の考えはこうです。
↓
≪子供の視点から≫
●0~6歳の時期(幼児期)には特定の人と日常生活の多くを共有すべき
●このことは「子どもの権利条約」にも記されている
●なぜ一緒に過ごすべきか?それは一生涯の信頼関係を築くため
≪養育者の視点から≫
●乳幼児を1日8時間以上預けて賃金労働しなければならない状況は異常
●金銭的事情でそうしなければならないとしたら政策の失敗
●また、本当の幸せは「賃金労働」でなく「子育て」から得られる
●子供と一緒にいるのが辛い場合、解決策は「引き離す」でなく「一緒にいるのが楽しい状況を作る」こと
●「一緒にいるのが楽しい」を目指す責任は、本人より周囲の人間にある
●周囲の人間とは、配偶者はもちろん、配偶者の勤務先、養育者自信の両親、地元の人々、政府など社会全体
要点はこんな感じ?
↓
●親子が一緒にいられる社会にしたい
●親がそれを望むのにお金の問題で実現できないなら政府のせい
●親が望まない場合も「長時間預けられるようにする」は最善ではない
●「一緒にいるのが楽しい」になるよう、関係者全員が死に物狂いになれ
私は、ごく当たり前のことを言っているつもりです。
傷んだ食品を食べたらお腹を壊す、くらい自明なことを。
「乳幼児は長い時間を養育者と一緒に生活するといい」というのは
「お肉は調理直前まで冷蔵庫に入れておくといい」くらい当然なのです。
冷蔵庫の例え話でいくなら、肉を冷やせない事情も、そりゃありますよ。
冷蔵庫が不調とかね。
しかし、そんな状況であっても
「毎日お隣さんの冷蔵庫を使わせてもらえば解決!」
とはならないじゃないですか。
冷蔵庫を修理するなど、現実的な解決策を考えなければなりません。
直るまでの数日間は傷みやすい食材を控えるとか。
例え話を離れて考えても…
「自分で子供を育てられない」の解決策は「誰かに育ててもらう」ではないはず。
育てられない主要因が「お金」なら、他の支出を見直すといった解決の方向があるかもしれませんね。
社会保険料を下げるよう政治を動かすといった方法も、同時進行で考えるとよさそうです。
興味もないのに大学に通う必要性も薄れてきていますし。
不景気だと「お金がないと子育てできない」と、現実以上に恐ろしく感じられるものです。
不景気って、見通しが狭く・暗くなるということですからね。
実際には「お金」の問題は何とかなることが多いもの。
それこそ「家庭による」ので、具体的には何も言えませんけれど…。
さて、子育てと就労の問題には別の意味合いもありますね。
「(気持ちの面で)子供と一緒にいたくない」という状況です。
こちらは「お金」の問題より解決が難しいことが多いように思います。
そもそも、「一緒にいたくない」だとバツが悪いので金銭的問題に(無意識のうちに)すり替わることもありますしね。
養育者が(無意識のものを含む)気持ちの面から長時間を利用したいという時、言葉面にだけ従うのはベストとは限らないのです。
1歳児に週の5回11時間を提供するのが最善の解決ではない、ということです。
※今まさに虐待が発生しているケースなどは別
「一緒にいたくない」の細かな内容は千差万別でしょうが…
親子の遊び場を増やす、配偶者の帰宅を早くする、など、できることはたくさんあります。
長期的には、子育ての社会的価値を上げる取り組みも欠かせないでしょう。
「長時間預かれるように保育所を増やせば問題は消えてなくなる」なんてことはないのです。
少なくとも、子供の視点からは。
普通に考えてなさそうでしょ、
「やったー!私のパパママが私を育てたくないからって、週5回11時間保育を利用してくれた!嬉しい!」
って。
上でも書きましたが、「子供のために親が無理しろ」ではないですよ。
私の考えは「一緒にいるのが楽しいと親が感じられるように、関係者全員が死に物狂いになれ」ですから。
さて、かなり長く書いてきましたが、本題はここから。
主張が偏らないよう、このテーマについて他の人が話していることを引用していきます。
まずは問題提起。
3人を子育て中で、たまにライターの仕事もしている女性の発信です。
「親子が一緒に過ごすべき時期が、人間にはあるよね」というポスト。
↓
(原文ママ、改行あり、以下同)
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最近よく見かける論調として
「母親も甘えずに働くべき。でも子育ても大切ってわかってるから、障害とか特別な世話のいる子供がいる世帯には支援あってもいい」
があるんだけど、
子供って障害とか不登校とか名前をつけられる状態までではなくても仕事を控えて側にいたほうがいい時期ってあるよね
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↑
これに対する賛成・反対などを、次回以降のおにわ通信で紹介しますね。
子育てと就労の関係について、見落とされている視点を1つ付け加えられたら嬉しいです。
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