おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2025/06/06(金) 06:30 | ロマンチック過ぎる |
ちょっと休憩の回。
◇◆◇◆◇おしらせ◇◆◇◆
園だよりオンライン6月号
https://takashinayouchien.com/132346/
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◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお送りします。
2週間くらい?に渡って、こんな感じの話を重ねてきました。
↓
ヒトの心理発達のモデル図
次はいよいよ「子育て期」。
↓
学術的には「成人期」といいます。
何を隠そう、このモデルを形にしたエリクソンが特に重視していたのが成人期。
この段階で、私達はどのような心の強さを身につけ、またそのためにはどういう環境が必要なのでしょうか?
という内容を掘り下げていくのですが…
ここまでかなり詰め込んできましたので、本日はちょっと休憩しましょう。
こんな話題いかがですか。
↓
______________
ソロモン・アッシュの同調実験
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結論から言うと、
●ヒトは周りに同調する
●それは脳の特徴である
●同調せず済む条件がある
ということで、実験の流れを見ていきましょう。
実験を導いたのはポーランド出身の心理学者、ソロモン・アッシュ。
その彼の有名な研究が「同調実験」です。
アッシュは2つの画像を用意しました。
もとになる画像①はこちら。
↓
そして比較用画像②。
↓
この実験には数人の「サクラ」と1人の「被験者」が参加。
もちろん、被験者にはサクラの存在を伝えません。
全員が同じ立場だと思わせています。
その上で、研究はこう進みます。
↓
_________________
被験者に画像①を見せる
↓
次に画像②を見せる
↓
①と同じ長さの線を②の中から選ばせる
↓
その際、サクラたちも一緒に画像を選ぶ
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画像①と同じ長さの線はCです。
アッシュが用意した画像でも、絶対に間違えないほど明確でした。
当然、被験者の回答はCになるはず。
ところが…
サクラ達は「答えはA(B)だ」と、わざと誤答するのです。
するとここでおもしろいことが起こります。
被験者の回答もA(B)になるのです。
誰がどう見ても答えはCなのに。
アッシュの研究は1955年のものですが、現代の追試でも同じ結果が得られているそうで。
ちなみに、被験者は「他の人に合わせた方がよさそうだ」と考えているのではありません。
空間を認知する脳部位が活発化、つまり、被験者には「本当にA(B)が正解に見えた」のです。
私達の脳は、周りに合わせ、世界を歪ませる特徴があるのですね。
そして、本番はここから。
「ヒトは同調する生き物なのか」
「私達には信じるに足る意志などないのかもしれない」
と、残念に感じる人もいるのではないでしょうか。
「戦争のような悪事にもやすやすと同調してしまうのでは…」
「同調の産物であるイジメも、なくすことはできないのでは…」
人によってはそんな絶望を抱くかもしれません。
しかし大きな希望もあります。
被験者が無意識に同調したサクラのうち、1人でも正しい回答を選んだ場合は、被験者が正答する割合が劇的に向上するのです。
これ、私はとんでもなく明るい事実だと思います。
だって、1人の強い気持ちが世界を変えるかもしれないのですから。
ちょっとロマンチック過ぎましたかね?
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