おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2024/02/06(火) 06:30 | ごほうび or 罰 |
マンガ読んだらゲームなし?
◇◆◇◆◇おしらせ◆◇◆◇◆
園だよりオンライン、2月号
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ご感想お待ちしております。
◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお送りします。
昨日の続きです。
フォームに寄せられたTさんのご意見をまとめると…
↓
_________________
・学校は資金も人材も不足している
・内発的動機づけは重要
・しかし土台の育っていない子も
・外発的動機づけも利用していくべき
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ということになるでしょう。
これを元に「保育も小学校教育ももっとよくなるはず!」という方向で考えを話していきますね。
まず、知っているようでよくわからない「内発的動機づけ」の意味を共有。
この語の意味を検索すると
_________________
・褒美など外部からの誘因とは無関係
・興味や関心に発するモチベーション
・課題に取り組むこと自体への喜び
・目標に向かっていく心的過程
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
といった説明が豊富に見つかります。
平たくいうと
__________________
内発的動機づけ
=自分の内側から湧いてくる意欲に基づいて学ぶこと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
となるでしょう。
そして、検索上位はほとんどがビジネス・社員教育に関する情報サイト。
部下のやる気を高めるには、とか。
出世する人特有の考え方、とか。
内発的動機で行動できることは、大人の世界でも貴重ということですね。
というわけで、保育・小学校教育において内発的動機づけがどれだけ大切か、を見ていきたいのですが…
今回は準備編として【反対】を考えておきたいと思います。
Tさんのコメントにもあった「外発的動機づけ」についての整理です。
自らの意欲である内発的動機に対して、外発的動機とは
「ごほうび」と「罰」
の体系・ルールのこと。
学習心理学では「ごほうび」と「罰」を以下のように分けて考えます。
↓
_______________
「○○したらごほうびもらえた」
「○○したらごほうびが消えた」
「○○したら罰せられた」
「○○したら罰せられなかった」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
それぞれ名前がついています。
↓
_____
・正の強化
・負の罰
・正の罰
・負の強化
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
が、覚える必要はありません(私も覚えてません)。
①「ごほうび」をあげる or 没収
②「罰」を与える or 与えない
を難しく表現しただけですから。
いちおう掘り下げましょうか。
まずは「罰」から。
「罰」が外発的動機になることはイメージしやすいですよね。
・漫画ばかり読むのでゲームなし
・部屋で騒いだらお風呂の掃除
などです。
それぞれ
・ごほうびの没収
・罰の付与
として機能しています。
「ゲームを取り上げられるのはイヤだ」は動機になりやすそう。
「フロ掃除させられるのはツライ」を避けたがる子も多いでしょう。
まさに「外から与えられる動機」です。
そして、動機(motivation)を考えるときに大切なのは、子供の感じ方。
「罰を与えている」つもりがなくても、子供がそう感じるなら「罰」。
例えば、不機嫌になる(※)ことは最大級の罰になり得ます。
※表情が曇る、口数が減る、などなど
「罰など与えていない」という大人の主観とは無関係に、子供は「罰せられた」と感じるでしょう。
ところで、今回のテーマは「内発的動機」をより深く理解するための「外発的動機」。
この視点から考えると、より重要なのは「罰」でなく「ごほうび」です。
次回、「ごほうび」と子供の「動機」の関係を考えていきましょう。
_______________
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