おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2023/01/18(水) 06:30 | テープを切っておく理由 |
大切なことを大切にしたい。
●●●●●●おしらせ●●●●●●
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●●●●おしらせここまで●●●●
おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお届けします。
保育者が「こうやって貼って」と示すとRちゃんは自分で続きを始めます。
それはそれは集中して。
白いカゴに1回分の長さのテープがたくさん貼ってあるのが見えますか?
年少児の保育室では、写真のようにテープを用意しておきます。
子供がサッと使えるように。
これ、どう思いますか?
人によっては「過保護だ」と感じることがあるようですね。
ところが、これは研究の末に辿り着いた、子供の主体性を伸ばす方法。
これがないとしたらどうなるか?
当然、1回1回テープをテープ台から取っていくことになります。
これが、けっこう大変。
・ちょうどいい長さを
・制作の気持ちが乱れないよう手早く
・指に怪我をしないように
毎回テープを切っていくのは、3歳児には難しいことが多いのです。
もちろん「できるかできないか」で言えば、できます。
しかしそれは「テープを切る作業ができる」とうだけのこと。
それによって「充実・集中して遊ぶ」という生活は犠牲になります。
それでは本末転倒、ということで高階幼稚園はこのやり方になりました。
もちろん個々の発達に応じて。
そうやって遊ぶ中で微細運動(細かい動き)のための筋肉が発達します。
結果、卒園までには全員がテープをちょうどよく切れるように。
より大切なこととして「制作を完成させるぞ”」という意志が磨かれます。
こちらを重視する方が、幼児期の教育として優先順位が高いんですよね。
「過保護」などという次元ではないことがおわかりだと思います。
電車作り、いよいよ大詰め。
ここで、昨日お話ししたような状況が発生していますね。
自分の制作に取り組みながら、周りの遊びをじっくり観察しています。
自分のやりたいことをとことん追求しながらも
大好きな友達の世界にも興味を持ち、
それでもやはり思い描くイメージの実現に気持ちを向けていきます。
これ、冗談ではなく、全員で同じ作業をする生活の【2倍以上】の経験をしていると思うんですよね。
友達の経験も自分のこととして吸収されていくというか。
Rちゃんの制作は、こうして完成を迎えることとなりました。
この後、作ったものを使って、遊びが広がっていくのですね。
ここまで、わずか1時間ほどのできごとを写真で解説してきました。
短い間にいろいろなことが起こるのだな、と自分でもおもしろかったです。
さて、普段このような視点で保育を見ることはないかもしれません。
しかし、本当に大切なことです。
・全員がそれぞれ意志を発揮している
・保育者がそれぞれを援助している
↑
これから園選びという方は、この点を必ず確認してください。
幼児期に欠かせない心理発達は、この環境なしでは実現できませんから。
ということで、全8回?の保育事例紹介を終えたいと思います。
かなり長い(くどい?)内容でしたが、お読みくださってありがとうございました。
はっきり言って、このシリーズについて来てくださった方は
________
とんでもなく優秀
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です。
子育てをこんなにも真剣に考える方が読者であることを誇りに思います。
大袈裟じゃないです。
とても嬉しいです。
おにわ通信、明日からも通常配信していきますね。
どうぞお付き合いくださいませ。
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