おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2023/07/06(木) 06:30 | ありふれた不幸 |
あるいは痛ましい不幸。
◇◆◇◆◇おしらせ◆◇◆◇◆
高階幼稚園の園だより、7月号を配布開始しました。
おにわカフェで受け取れます。
お声がけください。
◇◆◇おしらせここまで◆◇◆
おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお届けします。
ものすごく雑な説明ですが…
自分では気づくことのできない自分の心を【無意識】といいます。
【潜在意識】と呼ばれることも。
これ見たことあるでしょう。
↓
(by 福岡こころの相談センター)
感じることのできる自分の心は全体の数%、というアレ。
最近では、何が意識されるのかすら自分では決められないと考えられるようになっています。
工学博士の前野隆司氏による「受動意識仮説」というモデルですね。
↓
(by well-being実践プログラム)
無意識という概念を発見したのはフロイトとされています。
精神科医として開業し、のちに「精神分析」を編み出した偉人です。
フロイトは医学部時代、ヤツメウナギの脊髄細胞に関する論文を書いたりしていました。
このエピソードからもわかる通り、彼は妄想・幻想でなく、科学として心理療法を突き詰めた人。
心を病んだ人と向き合う中で、無意識を言葉にできさえすれば症状が改善することを見出しました。
そんなフロイトは、【不幸】には2つの種類があると考えます。
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①ありふれた不幸
②痛ましい状態
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です。
「ありふれた不幸」は、誰もが日常的に抱える感情。
子供を楽しく遊ばせてあげられなかった、とか。
夫に買い物の説明をしたけどうまく伝えられらなかった、とか。
原因がはっきりしている不満、といってもいいかもしれません。
これに対し「痛ましい状態」は、何かモヤモヤするイメージ。
どうしてもイライラが収まらない感覚、とでもいいましょうか。
おわかりのように「痛ましい状態」は【無意識】から生まれます。
自分では気づいていない不安・悲しみ・恐れ・羞恥心などが原因。
だから、消すに消せないんです。
原因に気づけないから。
フロイトは言っています。
_______________
あなたは痛ましい状態にあります。
それをあふれた不幸に変えるだけで、多くのことが得られるでしょう。
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フロイトは、患者の痛ましい状態をありふれた不幸に変える手伝いをすることが自分の仕事、と割り切っていたんですね。
断っておくと、「ありふれた不幸」は消せません。
誰にでも、いつでも起こります。
しかし、乗り越えられます。
しかも、けっこう簡単に。
生きていく上で大きな問題となるのは「痛ましい状態」。
消えない不安・悲しみ・恐れ・羞恥心に支配され続けるからです。
さて、あなたのネガティブ感情はどちらでしょうか。
「ありふれた不幸」ですか?
それとも「痛ましい状態」?
自分で見極めるのは難しいのですが、一つの目安になるのはコレ。
↓
_____________
他人のせいにしたいかどうか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「私は悪くない」
「私には変えるべき点などない」
「相手が変わりさえすれば…」
のように感じられる場合、その怒りは「痛ましい状態」であることが多いです。
嬉しい気持ちで生活することを目指すなら、一度考えてみる価値があるかもしれません。
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