おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
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2022/05/04(水) 06:30 | 先送りにしてしまう本能 |
目の前の問題にはお金を使うけど…
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おはようございます。
ゆうた先生です。
おにわ通信をお届けします。
商売・広告の世界では、ある【暗黙のルール】があるのだとか。
それは
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予防商品は売るな
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です。
人間は「そのうち起こるかも」という問題に対しては気持ちが動かない
という意味だそう。
確かにその通り。
医師が「毎朝2km走りましょう。生活習慣病予防です」と助言しても
誰も聞きやしません。
反対に、「目の前にある大問題」にはお金をかけるもの。
糖尿病になった人は必ずインスリン注射を打つでしょう。
もっと簡単に言えば、夏休みの宿題。
「予防」的に、早めに終わらせる人の、何と少ないことか。
多くの人は8月後半に「目の前の大問題」として取りかかります。
「目の前の大問題」になってしまう前に「予防」することが大切。
そうだとわかっていながら、人間は問題を先送りにするんです。
ヒトの本能なんですよね。
幼稚園(特に少人数園)は儲からないことが知られていますが、
これも、保育=予防だから。
ここでいう「保育」は、子供を本当に伸ばす関わりのこと。
反対に、「とにかく長時間預けたい」という人が求めるものは
保育でなく「養護」と呼ばれます。
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「子供が伸びるに越したことはないけど、まずは長時間預けたい」
「13時間預けられるなら心の発達は最優先でなくていい」
「安全さえ保たれていれば」
これが「養護」のイメージ。
ちなみに「養護」は人気があります。
よく売れるんです。
今すぐ長時間預けたい、は
「目の前の大問題」なので。
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幼少期の保育・子育てに真剣に向き合うことができれば、
もっと言えば、幼い時期にじっくり付き合うことができれば、
小学生期、思春期、成人後、結婚・子育て期の問題はかなり防げます。
ヘックマン教授(※)の研究は、まさにそういう内容でした。
「いい保育」が将来の逮捕率や離婚率を下げるというのですから。
※ノーベル賞を受賞した労働経済学者
説明が長くなりましたが、
「保育」は「予防商品」なので欲しがる人が少ない、
そういう話です。
対して「養護」は「目の前の問題を解決する商品」。
だからよく売れます。
「待機」してでも13時間預けられる園を求めていますよね。
本当は「予防」が大切。
誰もが知っているはずなのに、目の前のことでつい頭がいっぱいに。
【先送り】がヒトの本能なので、仕方ないんですけどね。
ただやはり、高階幼稚園は「予防」を実践するチームでありたい。
そんな思いで保育しています。
先送りは素敵じゃないですから。
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