おにわ通信 バックナンバー
日時 | タイトル |
---|---|
2021/04/07(水) 12:00 | 手段と目的、みたいな話です |
こんにちは!
ゆうた先生です!
おにわ通信を
お送りします。
昨日の続きです。
※「もう一度読みたいけどメールが見当たらない」という方は連絡ください。
幼児の製作において
デフォルメが大切な理由
_______________
2 遊びの目的に向かいやすくする
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
について。
想像してみてほしいのですが…
子供は、なぜ「作る」のでしょうか?
動物を
人形を
乗り物を
ごっこ遊びの道具を
楽器を
食べ物を
作る時の気持ちを
考えてみてください。
「それを使って遊びたいから」
ですよね?
園での遊びに「レジ」が
登場するとしたら、
「お店をやりたい!」
「果物を並べたい!」
→果物や店構えを作る
「お客さんに買ってほしい!」
→レジを作る
という流れがあってのこと。
やりたい!の「過程」に
たまたまレジが登場するだけで
レジ製作は目的ではありません。
※もちろん遊びの通過点として
「素敵なレジを作ろう!」という
気持ちが湧くのはいいことです。
例として、3歳児Aちゃんの遊びを
思い浮かべてみてください。
遊びの中でレジを作ったところで
先生がこう言ったら、どうでしょう。
「このレジは本物らしくない」
「ここに数字を書き足しなさい」
「大きさのバランスもおかしい」
「本体は黒、キーは赤で塗るべき」
「レシートの平仮名が間違っている」
………。
私の言いたいことは
おわかりだと思います。
Aちゃんは楽しく遊ぶために
レジが必要だっただけで
レジの完成度を上げる訓練を
しているわけではありません。
幼児の生きる目的は
もっと深いんです。
そのためには製作物をデフォルメし
(細かいところには目をつぶり)、
遊びの目的に向かわなくては。
念のため…。
製作はやっつけ仕事でいい、
ということではありませんよ。
目の前のことに縛られて
「充実して遊ぶ」
「遊ぶために工夫する、想像する」
「遊ぶために問題を乗り越える」
といった、幼児に必要なことを
ないがしろにすべきではない
ということです。
幼児雑誌を作る人達にしてみれば
目新しい技術で付録を作ることで
注目を集めたい気持ちは自然ですが、
心の発達には何が必要なのか?
みんなで考えたいものです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おにわ通信の解除はこちらから
(再登録はできません)
https://twelfth-ex.com/dm/371656/6/